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「ねんきん定期便」活用3:大黒柱が亡くなったときの保障額がわかる!

「ねんきん定期便」活用3:大黒柱が亡くなったときの保障額がわかる!

この知識はこんな方におすすめ

  • 「ねんきん定期便」はなんとなく気になるけど、開封したことがない人
  • 結婚したので、家族への保障が不足していないか心配な人
  • これから子どもが産まれる人、または、18歳未満のお子さまがいらっしゃる人

「ねんきん定期便」は将来もらえる年金額についてお知らせする書類ですが、病気になったときの「高額療養費」、働けなくなったときの「傷病手当金」、障害状態になったときの「障害年金」だけでなく、大黒柱が亡くなったときの「遺族年金」といった「子育て世代の心配ごとNO.1である大黒柱が亡くなったときの保障額」を知ることもできます。子どもを持つ世帯が多い30代や40代に、万一のことがあれば、残された家族の生活は一変してしまいます。

万一のときの備えは、貯蓄で賄えません。残された家族が生活していくための保障額はいくらなのか、「ねんきん定期便」を活用して、確認していきましょう。

「死亡したとき」いくらもらえる?

20代~40代の子育て世帯なら、生計を支える人が万一亡くなってしまうと、残された家族は経済的に困窮してしまいます。公的年金の保障は、老後にもらうお金である「老齢」のイメージが強いですが、それ以外の主な給付として、病気がやケガで障害が残った場合の「障害」、そして、家族の経済的担い手である大黒柱が亡くなったときの「遺族」があります。それぞれの保障を学びたい方は以下を参照にしてください。

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多くの人のお金の不安は、具体的な不安ではなく、「漠然とした不安」であることが多いです。お金の問題は不安だからと見ないふりをしていませんか?不安なのは何もしていないからかもしれません。
現役時代は、お金に困ったら働くことで収入を得ることができます。離職しない限り、毎月給料が支給されます。しかし、定年退職後の恐怖というのは、その毎月の収入がなくなるということです。これに不安を感じて、今使わなくてはいけないお金を節約してしまったり、無意味な金融商品を買ってしまったりしているのではないでしょうか?
このような恐怖や不安を取り除くのが、「ねんきん定期便」を知ることです。

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「ねんきん定期便」は将来もらえる年金額についてお知らせする書類ですが、病気になったときの「高額療養費」、働けなくなったときの「傷病手当金」、障害状態になったときの「障害年金」、といった「人生のリスクに対する保障の額」を知ることもできます。そして、これらは世界的に見て、相当高いレベルにあります。
あなたのセーフティネットとしての保障額はいくらくらいあるのか、「ねんきん定期便」を活用して、確認していきましょう。

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イメージ図を見ると、個人事業主は会社員に比べて、保障が少ないことがわかります。

遺族年金とは、残された家族への生活保障としての年金制度です。遺族年金には、国民年金から給付される「遺族基礎年金」と厚生年金から給付される「遺族厚生年金」の2種類があります。亡くなった人が加入していた年金制度と家族構成によって受けられる遺族年金は異なります。

どんな場合に受け取ることができるかの支給要件は以下の通りです。

遺族年金 支給要件

  • 遺族基礎年金は、亡くなった人によって生計を維持されていた「子のある配偶者」と「子」。
  • 年間850万円以上の収入または年額655万5千円以上の所得を将来にわたって得られないと認められること。

遺族年金は「子がいるかどうか」が対象になるかどうかの決め手となります。

遺族基礎年金は、18歳、分かりやすく言うと、高校3年生までのお子さまがいる遺族に支払われる年金です。障害があるお子さまの場合、未婚で20歳までが対象です。遺族基礎年金の上乗せとして、遺族厚生年金から、亡くなった人の報酬比例の年金額の4分の3が支給されます。障害年金と同様、300月の最低保証があるので、加入期間が短い場合でも300月納付したとして遺族厚生年金の金額を計算してくれます。

また、「生計を維持されていた」要件は、原則、年間850万円以上に収入、または、年額655万5千円以上の所得を将来にわたって得られないと認められることです。

強制的に払っている保険料の保障内容を改めて確認することで、亡くなったときの経済的リスクを補う方法がわかるのです。

以下の図は、遺族年金の年額の全体像です。

遺族基礎年金が将来もらえる老齢基礎年金の満額と同じで、子の加算額が遺族基礎年金につくことがわかります。障害厚生年金のように、配偶者の加給年金額はつきませんが、配偶者が死亡当時40歳以上65歳未満の子のない妻、子があっても18歳以上で遺族基礎年金を受け取ることができない妻には「中高齢寡婦加算」がつきます。

そして、あなたの具体的な金額は、「ねんきん定期便」で確認することができます。

【会社員編】遺族年金いくらもらえる?

以下の「ねんきん定期便」を活用して、妻と子ども2人がいる35歳会社員が亡くなった場合、残された家族がいくらもらえるか確認してみましょう。

これまでの年金加入期間をチェックします。印をつけたところをみると、156月と記載がありますが、加入月数が300月未満の場合でも、最低保証の300月に読み替えて計算します。

「これまでの加入実績に応じた年金額・老齢基礎年金」には253,500円とありますが、現時点での老齢基礎年金の額は関係ありません。納付期間にかかわらず定額制のため計算不要だからです。遺族基礎年金は、満額の老齢基礎年金の年金額と同額です。お子さまがいる場合、子の加算額もプラスされます。

「これまでの加入実績に応じた年金額・老齢厚生年金」を使って、遺族厚生年金から受け取る額を計算します。「ねんきん定期便」に記載されている老齢厚生年金の額は、これまでの厚生年金加入期間から算出された額です。そこで、「1カ月分に換算するといくらになるのか?」を計算して、それに300月、4分の3を掛けます。具体的には、『「②老齢厚生年金÷厚生年金の加入期間」×300月×3/4』です。厚生年金加入期間が300月以上の場合は、記載されている額に4分の3を掛けた額となります。

計算式は、「遺族基礎年金+遺族厚生年金となります。

①遺族基礎年金は、月6.5万円(A)+ 子の加算額(1.8万円×2)月3.6万円(B)です。
②遺族厚生年金は、307,800円÷156月×300月×3/4÷12カ月=443、942円 ≒3.6万円/月 (C)です。

将来の年金額は、①(A)(B)②(C)を足して、月額13.7万円(平成31年度価格)となります。①遺族基礎年金は、子どもが18歳になり高校を卒業するまで継続されます。遺族基礎年金が終了すると、妻は「中高齢寡婦加算」を月に換算して5万円を65歳まで受け取れます。そして、65歳になると、あなた自身の老齢年金を受給します。

このように、「ねんきん定期便」を使って、遺族年金額を自分で計算することができます。大黒柱が亡くなった時のセーフティネットとしてのお金を明確にすることが可能となるのです。

【50歳未満・個人事業主編】遺族年金いくらもらえる?

今度は個人事業主のケースです。「ねんきん定期便」を活用して、妻と子どもが2人いる35歳個人事業主が亡くなった場合、残された家族がいくらもらえるか確認してみましょう。

初診日のある月の前々月までの1年間に保険料の未納がないことをチェックしてください。

「これまでの加入実績に応じた年金額・老齢基礎年金」には253,500円とありますが、現時点での老齢基礎年金の額は関係ありません。納付期間にかかわらず定額制のため計算不要だからです。遺族基礎年金は満額の老齢基礎年金の年金額である月6.5万円と同額で、お子さまがいる場合、子の加算額もプラスされます

個人事業主は、国民年金保険料のみの支払いなので、遺族基礎年金のみの保障となります。

計算式は、「遺族基礎年金」となります。

①遺族基礎年金は、月6.5万円(A)+ 子の加算額(1.8万円×2)月3.6万円(B)です。
②遺族厚生年金は、対象外のため、ゼロ。

遺族基礎年金の年金額は、①(A)(B)で、月額10.1万円(平成31年度価格)となります。

このように、「ねんきん定期便」を使って、個人事業主が亡くなった場合の遺族年金額を計算することができます。なお、遺族基礎年金は、子どもがいない場合には支給されません。大黒柱が亡くなった時、会社員に比べて個人事業主は保障が少ない、または全くないことを確認することができます。

まとめ

「ねんきん定期便」は将来もらえる年金額についてお知らせする書類ですが、家族を失った場合に遺族の生活を守る「遺族年金」の額を知ることもできます。

子育て中の世代にとって、大黒柱が亡くなったときの経済的リスクを知ることはとても大切です。なぜなら、残された家族が生活していくためのお金は、預貯金では賄えない金額だからです。また、教育資金など何かとお金がかかりますので、将来のお金を準備する余裕がなくなってしまいます。将来のお金の準備は、現役時代「元気に働いて稼ぐ」ということが前提だからです。セーフティネットとしてのお金はどれくらい受け取ることができるのかは、「ねんきん定期便」の見方を知ることで明確になります。

万一のときの保障を確認することで、不足する保障が明確になるのはもちろんのこと、老後資金の準備が中断しない対策をしていくという新しい視点を持つことができます

将来のお金の不安だけでなく、日常生活におけるお金の悩みを解消するためにも、「ねんきん定期便」を活用していきましょう。

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