3連休明けは「AIG危機」という震撼させられるニュースから始まりました。
AIGはアメリカン・インターナショナル・グループの略称で米最大の保険会社。日本では生保3社、損保3社を抱えています。
<生保3社>
●アリコジャパン
●AIGエジソン生命(旧:東邦生命)
●AIGスター生命(旧:千代田生命)
<損保3社>
●AIU
●アメリカンホーム
●ジェイアイ傷害火災(JTBとの合弁会社で、海外旅行保険のエキスパートです)
生保3社の広報担当にはいろいろと教えてもらったことがあり、本社機能がある錦糸町のオリナスタワーに伺ったこともあります。セキュリティカードを挿入しないと、エレベーターも乗ることができないセキュリティ完備の体制で、私が訪れた生保の中で一番管理体制に力をいれている会社というイメージが強いです。
そんなAIGは以前破綻した東邦生命、千代田生命を買い取りましたが、今度は自らが破綻しかけているという状況は、何か因縁めいたものを感じずにはいられません。
「FRB、9兆円融資」
17日(水)の午前中に流れが変わりました。破綻するのと、しないのとは大違いです。
今後のキーワードは「ダブルスタンダード(二重基準)」サブプライム問題で救済するのは政府系金融機関だけで、民間は救済しないとの方向性を頑なに打ち出してきたアメリカ政府。証券会社リーマン・ブラザーズは破綻し、保険会社AIGは救済へ。
経緯はともあれ、AIGは政府の管理下に置かれようとも生き残ったのです。アメリカ政府は、AIGは大きすぎて潰せないということですが、リーマン・ブラザーズの関係者は釈然としない気持ちは残ります。ただ、この最高レベルの判断についてですが、
●証券会社・・・運用責任は契約者
●保険会社・・・運用責任は基本的に保険会社
という前提をもって考えた場合、アメリカ政府の判断は賢明であったと思います。これから数日は日経平均株価も下落し、金融不安のムードになると思いますが、苦しい局面にどう対応するかで、その人の投資成果は決まります。
今年の3月半ばに1ドルが100円を切ったときに、私は株・ETFを「買い」増しました。半年振りの、この寒い状況下で再び昨日から「買い」増しています。「売り」で全体的に株安くなり、心が寒くなっているときこそ大胆な投資をしていくのが、私のシンプルな投資手法です。