連日生保の記事が日経に掲載されてますが、週末から話題になっていた「日本生命のパンフレット表示」について少し解説します。
保険とは、加入するときはとても吟味します。人によってはお付き合いで加入する人もいるでしょう。しかし、学校と同じで「卒業」にあたる「保険金支払い」の時に初めて保険の大切さを痛感すると思います。
日本生命さんの「業務改善命令」はまさしくこの出口の部分についてです。がん保険の給付が一日目から支払われるような記述がパンフレットに記載されていたということです。まず、細かな字で書かれている!と大騒ぎする前に、保険の基本的な給付事例を覚えてしまいましょう。ポイントは2つ。
1. 検査入院は支払い対象外です。→人間ドックや検査のための入院は自費で支払います。ということは、がんと診断されるまでは、いわゆる「検査入院期間」となります。
2. お医者様にかかったすべての手術が支払い対象ではありません。→その人にとってはとても痛みをともなう手術であっても、命に別状をきたさない手術は治療とみなされないため給付の対象外になります。
美容整形や脂肪がかたまった腫瘍などがその例です。お医者様が「診断書」を書いてくれるからといって、すべての手術が支払い対象ではないです。聞きなれなく、難しい病名であっても、自分でメモに書きとめて、保険会社に支払い対象かどうか確認してから診断書をもらいましょう。そうでないと、診断書代5千円がムダになってしまいますよ!
ということで、「歯医者の手術はでますか?」とか人によっては、お医者さまに行く=給付金支払いと思う方も多いです。あくまでも経済的リスクをともなうために保険があることを理解すれば、保険のかけすぎも、支払いの行き違いもなくなるのではないでしょうか?厳しいことを申し上げましたが、不明な点があればかづな先生にご相談ください。