私の住居から徒歩3分くらいのところ、最近では、何かとお騒がせの渋谷警察署裏に、「かっぱ」という居酒屋?いや、酒場があります。1人、2,000円くらいのお店。夫婦2人でやっており、ご主人が料理担当で、奥さんは接客担当です。(本当にご主人はかっぱに似ています。)
ほぼ毎日、お店の前を通るのですが、お盆過ぎからずっと休業中・・・何年かに一度、海外旅行に行くのが趣味と聞いていたのですが、それにしても、約1ヶ月半もお休みとは、ちょっと心配。日曜日にお店の前を通ると、少し扉が開いているではありませんか!!
「お久しぶりです、ずっと閉めたままで心配してました。どうされたのですか?」と奥さんに聞いてみると、「実は、お父さんが8月の初旬くらいに調子が悪くなり、病院に行ってみると、がんと診断されてしまって。すぐに手術をし、3日前に退院してきたところなの・・・」とのことでした。
すごい可愛がってくれて、いろいろ昔の渋谷のことなどを教えてくれたり、周りのこともいろいろ教わりました。たまに、街中でもお会いすることもあり、慕っていた方だったので、本当に残念。寺山修司さんもよく来ていたお店で、いつも座っていたという席で、飲んでいたものです。
いろいろお話したあと、私がこよなく愛していた、特製グレープフルーツサワーの作り方を教えていただきました。かのか多め+炭酸+絞りたてのグレープフルーツとのこと。かなり、悪酔いしますが、濃くて美味しかった。
43年間も続いたお店が、ひっそりと幕を閉じたわけですが、とても、さみしい1日となりました。
帰りに「かっぱ」で長年使っていた、グラス・食器類を記念に手渡してくれました。これから、大切に使っていきたいと思います。