「生活習慣病」とか、「高血圧」という言葉は、20代〜40代の人が聞いても、あんまり自分のことのように思う人って少ないと思うのですが、最近ニュースでよく取り上げられているのが「メタボリックシンドローム」。
カタカナの名前なので、すっと入ってくるのか?おなかぽっこりに注意!と言う言葉にぎくっと来る人が多いのか?とにかくよく耳にする言葉です。
メタボリックシンドロームとは、日本語に直すと『代謝症候群』とか、『内臓脂肪症候群』とか訳されますが、血糖値や血圧がやや高く、お腹が出てきた人のことをいいます。
日本人の死因の3人に1人は、がん、3人に1人は、脳卒中・急性心筋梗塞。って言われていますが、この3大死因も生活習慣病に入ります。
メタボリックシンドロームは、動脈硬化の危険因子である「肥満」、「高血圧」、「高脂血症」を重複して発症していることがあります。要は、複合生活習慣病を引き起こす可能性がある人たちということなのです。(生活習慣病は、運悪くかかる病気ではなく、自分の責任で行っている生活習慣が原因で発症する病気といわれています。)
どれくらいのことを「おなかポッコリ?!」っていうかというと、
●ウエスト 男性:85cm以上、女性:90cm以上
●血圧 最大血圧130以上、最低血圧85以上
●HDLコレステロール 男性:40mg/dl未満、女性:50mg/dl未満
が第一段階の基準。
過食
飲酒
たばこ
運動不足
という生活習慣が思い当たる方は、
高血圧
糖尿病
高脂血症
肥満
という『死の四重奏』を引き起こすということなのです。これら4つの病気は、それぞれ密接に結びついています。いずれかの病気にかかると、その病気が他の病気をまねき、さらにまた他の病気をまねくというぐあいに、次々と病気を発症していきます。でもあくまでも序曲。
『死の四重奏』からはじまるメロディをとめるために早く手を打たなければ、やがてがん、脳卒中、急性心筋梗塞という恐怖のメロディの最終楽章をかなではじめるのです。ということで、『死の四重奏』といわれています。
このような病気になったらお金がかかります。どれくらいお金がかかるのか?と実感がない方が多いので、その取材を受けました。メタボリックシンドロームにならないように、予防しましょうね、という某出版社の企画なのですが、夏に発売になる予定ですので、またご紹介しますね。
辛い治療を受けたり、そのために高い医療費を負担したり、するよりも、まずは自助努力しましょうということです。医療費の負担が多くなると、財政も破綻してしまうので、政府も「予防学」に力をいれてきています。
自分が「メタボリックシンドローム」でないかを調べるには、最低限年1回の健康診断も欠かせないですね。