7月に損保協会で行われた1回目の討論会に引き続き、2回目も参加してきました。会場は、有楽町にある生命保険協会。今回も、圧倒的に男性が多い会場です。
事前に発表すると申請していた方が5名。そのうち、2名は同志社大学の教授でしたが、実務的な見解というより、学術的な見解を展開しておられ、勉強になりました。
その後、その場で挙手した方が、どんどん発言していくという時間になったのですが、ピリピリしていた雰囲気を打ち破ったのは、消費者の立場から発言された方でした。女性の方ですが、5分間の意見の中で、強く印象に残った部分を要約してお伝えします。
「業者側の意見だけでなく、消費者側に立つ人がほしい。比較という以前に、『この消費者にとって何が大切か?』ということを業者と消費者の真ん中に立った人、こういう人をどうやって探すのか、そういうことも大切なことだと思います。」という内容を発言されました。
確かに、今回の題名にもある「保険商品の比較」は重要なテーマですが、それ保険の本質から言うと、氷山の一角かもしれません。比較サイトにも、パンフレットにも、保険会社のwebにも掲載されていないことで、根底に流れる大切なことは、やはり「保険の考え方」なんですね。
弊社のサイトにも「かづな先生の医療保険比較表」というコンテンツありますが、これだけじゃ、迷子になる確率が高くなる。遠回りのようですが、「おすすめ商品」を安易に選ぶ方法を考えるのではなく、一度立ち止まって「保険の考え方」を学んでほしい。そういう思いで、いつもセミナーしています。
消費者側の立場にたった保険商品の比較の門戸を広げたいという意図でこの討論会に参加してきましたが、「金融庁で許可を受けた人しか比較する権利がないんじゃないかと思う」等の意見も出ていました。
規制や刑事罰など法律的なことが先行している現在では、保険商品の比較が制度として確立するには、本当に時間がかかりそうな気がします。情報の鮮度が命である時代だからこそ、変化に対応できるサービスを提供できるようにしたい。
討論会に参加することで、、弊社のビジネスにもよいヒントを得ることができました。みなさんのニーズにテンポよく対応できるよう、私に何ができるのかをどんどん考えて、実行していこうと思います。