06. 金融・保険のこと

保険商品の比較

1996年から2001年にかけて行われた金融制度改革「ビックバン」。改革案の柱として、
・フリー(市場原理が機能する自由な市場)、
・フェアー(透明で公正な市場)、
・グローバル(国際的で時代を先取りする市場)
の3つの原則を掲げたため、保険に関しては、保険商品を比較して検討する環境の整備が急務とされていました。

しかし、比較されては困る保険会社としては、どんどん保険商品を複雑にして、同じ保障内容を極力ださず、正しい比較ができないようにしてきました。

監督官庁の金融庁としても、まったく前進しないこの状況をみかねて、「保険商品の販売勧誘のあり方に関する検討チーム」というのが2005年に発足しました。座長は、中央大学法科大学院の野村教授。保険会社、保険代理店、金融庁などから選出されたメンバーの最終報告が2006年6月に出ました。

そこで、今後のあるべき比較情報・比較ルールのあり方を一緒に考えていきたいということで、『保険商品の比較に関する自由討論会』が開催されることになりました。会場は、日本損害保険協会。私も参加してきました。

ざっと100名ほどでしょうか?軽い座談会かと思いきや、全然違いました。国会討論のようなレイアウト&雰囲気で、もちろん写真撮影&録音はご遠慮くださいということで、残念ながらお得意の写真は掲載できません・・・

1時間45分と限られた時間の中で、事前に「発言希望あり」と申請した方々が、持ち時間1人5分の中で、どんどん意見を述べていきます。

1)消費者代表、金融機関の営業されている方
2)外資系保険会社の方・・・組織としての発言
3)格付けアナリストの方・・・個人としての発言
4)弁護士の方・・・消費者としての発言
5)保険会社で支払い査定を担当している方・・・現場の声としての発言
6)保険仲立人・・・顧客に近い立場として
7)代理店の方・・・乗り合い代理店で36年現場の経験から
8)情報提供会社の方・・・本業は保険代理店で、保険料率などの比較のソフトも作っている立場から

そして、最後の30分弱は事前申請をしていない方の自由討論の時間です。

保険仲介人、保険代理店、保険サイトを運営している人、保険会社の商品開発の人、取材にいらしていたフリージャーナリストの方、弊社サイトでリンクさせていただいている「保険選びネット」を運営されている税理士の山浦さん、と本当にいろんな立場の方の『保険比較』についての意見が炸裂しました。

弊社も「かづな先生の医療保険比較表」を作成していますが、今年4月に新料率に合わせて改訂したときの編集後記にも保険比較することの大変さを語っています。この意見は、フリージャーナリストの方も、山浦さんも、切実に訴えていらっしゃいました。

第2回は会場を生命保険協会に移動し、9月に行われます。いろんな立場の人が集まるということはとても貴重な機会です。議論の結果、みなさんにわかりやすい保険商品を伝えるということの大切さを実感し、閉鎖的な保険業界に風穴があくのではと確信しています。

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