04. プライベート

米寿のお祝い

本日、3月5日は、私の祖父のお誕生日で、数え年で88歳になります。米寿の米の字を分解すると、八十八になることから米寿というようです。

昨日は日曜日ということで、自宅へ行くと、いろいろと料理を作ってくれていました。海鮮春巻き、ポテトサラダ、がんもの煮物など盛りだくさんでしたが、その調理法はどこで得たかというと、新宿の某クッキングスクール。

実は、私が社会人2年目のときにそのクッキングスクールに通っていて、ちょうど祖母が亡くなったので、祖父も料理を習ったほうがいいと、気軽な気持ちで紹介したところ、私は半年で挫折・・・祖父は、上級コースで今でも現役生徒として通っています!!

そんな祖父なんですが、現役の頃は地理の先生をしていました。この前、改めて祖父の著書を読んでみましたが、あまりこんな機会もないので、紹介しますね。

◆地理学と社会(東京書籍)
◆日本の都市圏(古今書院)
◆自然と人間のかかわり(古今書院)
◆旅の発見(大明堂)
◆地図の風景(そしえて文庫)
◆随想たけふ(福井県武生市)
⇒福井県武生出身なので、郷土のために執筆したとのこと。今でも武生市役所にいくと観光者のためなどに配布しています。

などなど、書いたり、編集したりしてきたとのこと。その中で、具体的な地理のことではありませんが、『日本の都市圏』の序と自序を一部抜粋します。

<序>著者沢田清君は福井師範学校から東京高師、文理大に進んだ人で福井師範時代では私の教え子にあたる。君が文理大在学中空軍操縦士として学徒出陣した時は、その持てる地理書を私に託して出陣した。無事帰還して福井高女、石川師範から東京文理大、日本大学へと職場をかえ発展したが、その間研究し発表した論文は忘れないで私に届けてくれる。・・・続く
福井工業大学研究室にて   吉川 文次

<自序>小学校の頃から地理が好きであった。しかし、師範学校へ入って、地理を生涯の研究と決めるに至った。師範学校きっての秀才といわれたわが師吉川文次先生の存在は私にとって大きかった。毎日の授業がすばらしく、楽しかった。5年間の吉川先生の授業はあっというまに終わってしまった。そのさみしさをまぎらわすために東京へ出ることにしたが、いつかは先生のようになれたらよい、そして恩返しをしたいと思うようになった。・・・続く

特攻隊員として出撃待桟をしたなどの2年間の軍隊生活は、私の心を一変させた。それは学問なんて文字の操りにすぎないとの空虚感からくるものであった。軍隊中は、学問が忘れえず、何とかして生きのびて学問をつづけたいと思い続けた。その執念が奇蹟的に私の生命を絶つことなく復員できたのであるが、いざ大学に復学してみると、むなしさがこみあげてくるばかりであった。・・・続く
沢田 清

何かを学ぶことに対する執念と、情熱にはいつも圧倒されます。今私は恵まれていると改めて実感しました。また人間は年齢が若いから若いのではなく、心の持ちようであるということを教えてくれたのは祖父であったと思います。65歳をもって地理の世界からすべてを断ち切り、第二の人生を謳歌する姿は、いつも私に刺激を与えてくれます。

これからもずっと長生きしてくださいね!!

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