01. セミナー

セミナーと保険金不払い問題

先日、好評の『女のお金の超常識』の第2弾がはじまりました。全4回ですが、リピーターの方がいることにびっくり!!本当にありがたいことです。

その場で考え、その場で常識を覚えてしまう構成になっていますので、こんな和やかな雰囲気で終始進めています。

医療保険や年金を中心に話していましたが、セミナー当日は生保不払い問題の公表日だったので、なんとも複雑な思いがありました。今日は各紙を賑わしている保険金不払い問題について感じること、思うことを今から書いていきます。

まずは、事実の確認から。

*2001年〜2005年に保険金を支払った額が対象。
*2007年4月13日時点で、全38社で約263億円。
⇒あくまでも途中経過であり、最終結果は今夏にずれ込む。*特約の不払いが多かった。

各社4月13日(土)朝刊・一面で取り上げています。

要は、保険会社が支払うべき保険金が支払われなったということですが、保険業界すべてを巻き込み、額もけた違いであることからこの問題は相当根深いということになります。少なくとも大きく信頼を失ったため、しばらくは保険離れが進んでいくでしょう。

保険会社側は、「特約が複雑で見落としていた。」「契約者が請求しないから。」という理由をあげていますが、果たしてその答えでどれだけの人が納得するのでしょうか?

ミスが起こるべくして起こってしまう請求システムを、どこの保険会社も積極的に改善することなく、放置してきた結果です。その他に私は、根本的な問題点があると思います。

「護送船団方式」が長かったので、金融庁の利用者保護の考えがほとんど浸透していないことです。顧客からの請求がなければ支払わないという問題は、すでに損保会社が昨年来、指摘されてきました。

しかし生保の動きは鈍く、金融庁の五味長官が今年2月、業界との意見交換会に臨み、直接調査を厳しく促した結果、ようやく本格的な調査が始まったのが実情なのです。保険業界は金融庁の考え方に追いついていないことは明らかです。

契約者からの請求がなければ支払わないということを保険会社側が都合の良いように解釈し、「請求された分だけ払えばよく、契約者に請求案内する必要はない」というゆがんだ請求主義が生保業界の常識として続いてきたということです。

山本金融相は13日夕方、「万が一に支払うのが保険の商品設計。その心臓のない商品はあり得ない。一番大事なところが欠如されては困る」と保険会社の経営のあり方を厳しく批判しました。まさにその通りであり、今回の事件が風化することなく、ミスの起こりえない商品開発やシステム作りが求められると思います。

この4月に合わせて、私のサイト内の『医療保険比較表』を大幅リニューアルしました。そこに新設したのが情報公開度数です。

ネットで簡単に保険料が調べられる、電話ですぐに教えてくれる、=(イコール)良い保険会社、ということにはなりませんが、これからの時代、いくら面談重視といえども、最低限保険料くらいはすぐにわかる環境でもよさそうなものだと思っています。

今回の不払い事件が、保険会社の利益重視の時代から、契約者重視の幕開けになればいいですね。また自分自身が被害にあわないためにも、保険の基本は自分自身である程度勉強してから、保険外交員の説明を聞くなど、自己防衛をしていくことが大切になっていきます。

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