3連休の最終日は、「成人の日」でしたね。今年は、昭和生まれが成人する最後の年。来年からは、全員が平成生まれになります。
『平成』という発表はとても記憶に残っています。中学3年生のとき、冬休みも終盤というときに、コタツの中でその発表を聞いていました。年号が変わるって、そのときはよく実感がわかなかったのですが、最近は本当に、昭和と平成の文化の時代に違いについて感じることが多々あります。
そんな中で、この正月休みに一気に読んでしまったのがこちらの本。
私と同世代の人であれば、ツボでしょう。聖子派か、明菜派か?私は、明菜派でした。ラジオやテレビのベスト10を録音しては、歌詞を覚えて歌っていたことを思い出します。松田聖子と中森明菜の2人をたどっていくと、実は1980年代の10年間に集約されます。それはまさに昭和の時代の終焉と重なるのです。
今週のPRESIDENT (プレジデント) 2008年 2/4号 [雑誌]で、秋元康氏が2008年の生活・文化展望をこんなふうに予測していました。
2008年のキーワード:最小公倍数
かつてのように老若男女を問わずに受け入れられる「最大公約数」的な大ヒット作品やライフスタイルは影を潜め、個人の楽しみを起点にした小さなコミュニティーから徐々に大勢へと情報が伝播する時代になる。それを最小公倍数という言葉で表現した。ということです。
聖子派か、明菜派か、みんなでアイドルを共有する時代は本当、昭和時代で終わってしまったようです。この本でそういう時代を振り返り、そして新しい時代の到来にすっと入っていく。そういう切り替えも新年の今だからこそよいタイミングなのかもしれません。
振袖姿の彼らは、すでに松田聖子と、中森明菜が時代を一世風靡したその直後に生まれています。彼女たちとは、この本は共有できないのかなぁ・・・と思いながら成人式のニュースを振り返っていました。