「不動産投資シリーズの続きはいつですか?」マンションを購入しようと思っている同世代の方々からぽつぽつとメールいただいてます。連載のつもりでしたが、期間があいてしまってすみません。「その2」の続き、いきますね。(今日初めての方は、過去ログから12月15日の日記をお読み下さい・・・)
1998年から1人暮らしを始めた私は、約2年間このマンションに住み、2001年4月に結婚をすることになった私は、交通の便はいくらよくても、2人ですむには窮屈・・・ということで、不動産投資の第一歩というべく、2001年2月に賃貸に出すことを決めました。
2001年ですので、まだネットもそんなに普及していません・・・父のアドバイスの一つである、新入生をターゲットにして大学に募集を出してもらいなさい・・・という言葉を信じて、近くの東大や青学に電話をしてみることに。「家賃10万円以上の物件は、校内では紹介できません」とあっさり断られてしまいました・・・
不動産屋、どこにしようか悩みました。。。手っ取り早く、一番近い不動産屋に飛び込んでみました。手書きで間取り図が書いてあって、間口が狭いので少しドキドキしましたが・・・「地元に愛されて、30年。任せてくださいとのこと。」
あとで、友人とこの話をしたら、「知らない土地に行ったら、まず最寄の駅前の交番で地元の不動産屋を聞くのも賢い選択の一つなのよ。地元は安心よ。」ということ。
この不動産屋に決めた理由は、これ↓
「私どもは、身元がはっきりしている方しかお貸ししません。すべて勤務先などチェックしますから、安心して下さい。」と。意味が良く分からなかったのですが、お任せすることに。
この言い切りは何を意味するかというと、渋谷という土地柄、家賃がそこそこするということで、風俗業界や架空の会社など、収入が安定していない方が借りることが多いとのこと。収入が安定していない方に貸すということは、家賃の滞納が発生する可能性が高いということのようです。
私がお任せした不動産屋は、申込書に記載されている勤務先に必ず電話をしてくれて、身元や職業をきちんと確認してくださっていたようです。たくさんお申込はあるけど、なかなかお目にかなう人がいないとのこと。
あれよ、あれよと2ヶ月が過ぎていきます。特にあせってはいませんでしたが、3月〜4月という新しいスタートの季節を逃してしまうと、なかなか動きがなくなってしまうので、ちょっと本気を出したいとのこと。
「家賃1万円下げて、再度募集してみませんか?」プロのアドバイスに従い、家賃1万円下げることに。
1万円違うだけで、収入が安定している会社にお勤めの女性の方からの申込が倍増。約2ヶ月待ってめぐり合った方は、な・なんと偶然にも私の大学の先輩。実家は渋谷ということですが、長年お住まいになっているおうちをリフォームするとのことで、その間に「始めての1人暮らし」を経験してみよう、と思っておうちを探していらしたとの事。
「今までみた物件の中で、断然洗面所が広いわ」
と、彼女の譲れないポイントを私の物件はクリアしたということで、スムーズに契約が決まったのです。彼女は、アパレル関係にお勤めの方で、イタリアに定期的にバイヤーとして出張しているという、おしゃれな方。おしゃれに気を使う方には、お化粧をしたり、お風呂に入ったり、水周りが広いということが家探しのポイントだったようですね。
そんなことで、意気統合。「私の大家さんね。」と10歳先輩に言われてしまうと、とても気恥ずかしかったのですが、鍵やメンテナンスなどいろいろわからないことはやりとりをするという、不思議な関係がスタートしていました。
私は彼女に一通のお手紙を出しました。「今回はこのようなご縁があって・・・落ち着かれて何よりです。保険のことなど困ったことがあったら、お気軽にご相談下さい。」と。今思うと、なんて突発的なお手紙だったのでしょう。
彼女からすぐお電話が来ました。「今まで、保険加入していなくて、でも信頼できる人がいなくって、迷っていたの。ぜひ相談にのってくれないかしら?」
彼女のその言葉がきっかけで、ご相談を受けることに。次から次へと、同じ会社の方から口コミでご相談があり、「なんか、今まで自分がやってきたことがこんなに人の役に立つなんて素敵なお仕事かもしれない。会社5年勤務して、今なら職業訓練給付金の補助が80%受けられるから専門職であるファインシャル・プランナーの資格でもとってみようかな。英会話と悩んでいたけど、もしかしたらこれが私の転機になるかも。」
こうして、私はファイナンシャル・プランナーの資格を目指すことになったのです。