横浜に住居を構えてから約5年という歳月が流れました。独身の頃は、渋谷に住んでいたので、最初のうちはとっても人が少なくて、すべてが広々としていてなんだか落ち着く反面、さびしい気持ちになったものです。
横浜という街は、文明開化の始まりという歴史があります。開国とともに、近代技術を始め、衣食住など生活文化にいたるまで多くの情報が横浜の地より全国に広まっています。最近の私は、ふと足を運ぶと、そんな異文化を感じることができる横浜という街が本当にとても好きになっています。
新御三家といわれるホテルも素晴らしいですが、古きよき伝統が生きる老舗ホテルも日常を忘れさせてくれる時間を過ごすことができます。老舗ホテルで、横浜といえば、『ホテルニューグランド』
総料理長・高橋清一氏が料理、お酒、ブライダル、マナーについて、横浜の歴史を取り入れながら「横浜流」をすべて語ってくれています。写真も魅力的なショットばかりで、ホテルの夢物語に酔いしれてしまいそうです。マッカーサーが好んで数度に渡り、滞在した話は有名すぎますが、各界の著名人にまつわる逸話にもふれています。
ごはんにグラタンをのせた『ドリア』、イタリアにもアメリカにも存在しない『ナポリタン』、プリンとアイスクリームを組み合わせた『プリン・ア・ラ・モード』など、ホテルニューグランドで生まれた料理なのです。
老舗ホテルの総料理長が語る、女性のマナー&ルーツも興味深いメッセージです。料理人の目で見たホテル物語、味わってみて下さいね。