3色ボールペンがついていた「三色ボールペンで読む日本語」で少し前脚光をあびていた明治大学教授の斉藤孝先生の本。金銭教育と同じく、呼吸についての教育は我々世代は受けてきていません。当たり前のことですが、呼吸の大切さを書いている本です。
なぜ、切れる子供が多いのか。なぜ、コミュニケーションがうまくいかないのか。なぜ、人は途中でできないと物事を放り出してしまうのか。能、読経、お笑いの世界、何気なく接している世界に魅せられてしまうその理由について書いてあります。
何か毎日がうまくいかないとき。それは呼吸を訓練していくことである程度解決できるということです。そういえば、独身時代通っていたスポーツクラブで、唯一参加していたのが「ヨガ」の教室。疲れていても、土曜日の午前中にそのクラスに参加すると、自然と心が落ちついていたのを思い出します。
トップクラスの運動選手、サッカーの中田選手やラグビーの大畑選手は呼吸訓練がある程度できているので、心のぶれも体のぶれも少ないといいます。
「呼吸というものがリズムよく流れ出したら、人間は疲れないのです」
とても納得です。さっそく、本で紹介されている呼吸法実践してます。慣れないと難しいですが、「心を亡くすと書いて忙しい」と連発している私には、本当によいお薬です。
悩んで毎日がもやもやしている方。是非、ご一読下さい。呼吸入門 斉藤孝 角川書店