「進め!ニホンゴ警備隊」の題名の劇、2月1日(日)千秋楽を観劇しにいきました。理由は親交のある日本テレビの女子アナウンサー延友陽子さんが、出演されるからなんです!
宣伝でちょっと気になっていた方も多かったのではないでしょうか?そうです、日テレのアナウンサー&劇団がタイアップの初めての公演。座長は日曜日「番キシャ」で司会進行役の福澤朗さん。
舞台が好きで、有志のアナウンサーで芝居をしようと思っていたのが、ちょうと日テレ開局50周年の記念事業として大抜擢。1年8ヶ月前にA4の企画書2枚。それの企画が通り、旗揚げ公演をするには憧れの、新宿:シアターアップルの公演を迎えたということ。
内容は、私の胸にぐっとくる内容でした。ただのマスコミの舞台裏ではありません。日本語をテーマとしたとても奥深い内容です。この脚本を書いた福澤アナはもっと深いメッセージをこめた劇にしたと思いますが、私が感じ取ったことを簡単にご紹介させていただきます。
この劇はフィクションを元にしています。1958年、静岡県を襲った台風が去った後、台風中継をしたアナウンサーの間違った日本語の使い方が一人の幼い子の命を奪ってしまったのです。
「濡れた葉っぱは、日に干せば、まだ使えます」という原稿の「日」を「火」のアクセントで伝えてしまい、それを聞いた幼子が実際に濡れた葉っぱをたき火で干して焼死したのです・・・それからテレビバッシングが始まったということで、正しい日本語を伝える「ニホンゴ警備隊」を結成するというお話です。
中には、いろんな表現がでてきました。今流行りの
・「ら」抜き表現について
・コンビニ・ファミリレスで使っている「〜のほうでよろしかったでしょうか?」というマニュアル的なしゃべり方。
・勘違いして覚えている表現
×「押しも押されぬ」
○「押しも押されもせぬ」
などなど。ゲストでこの表現あってますか?と登場した白石美帆さんはほとんどの問題が不合格でした。席で独り言のように答えている私もほとんど間違ってました・・・
私もこうやって文章を書くことを一つの手段としてお仕事しています。間違った日本語、よく使わないよう、注意しなければと肝に命じるキッカケになったと思います。でもその言葉の表現が、場合によっては人を傷つけ、または勘違いしてとらわれる・・・そんなニホンゴの恐ろしさと難しさを改めて認識させられました。
評判がよければ、毎年この劇を企画したいと意気込んでいた福澤アナ。「言葉」をお仕事にしている方の脚本は、現実味があってすっと私たちに入ってきます。
そういえば、「国語」の時間をおろそかにしていた私。感覚でしゃべることも多いし、さらっと文章にしてしまうことも多いです。でも日本人として生まれたかたらには、母国語をきちんと使わなくてはいけないんだな、と反省させられました。そして、舞台に上がると迫力ある延友陽子さんに感動しました!
●「ニホンゴ警備隊」のちらし