06. 金融・保険のこと

金融リテール戦略 2008

神田で行われた日経新聞主催「金融リテール戦略2008」に参加してきました。朝10:00〜18:00近くという一日セミナーです。

クレディ・スイス
スタンダードチャータード銀行
三菱東京UFJ銀行
じぶん銀行
日銀
クレディ・アグリコル
京都銀行
住信SBIネット銀行
静岡銀行
ロンバー・オディエ・ダリエ・ヘンチ信託
ヒューチャーフィナンシャルストラテジー

メンバーはそれぞれ独自の路線を貫いている金融機関の社長・頭取などトップレベルの方ばかりが揃いました。その中でも、印象の残ったお二人のお話を抜粋です。

★京都銀行頭取 柏原康夫氏
就任した10年前は、「預金残高」は地銀で15位。地銀トップテン入りを果たすためにはどうするか。「言葉は伝えてなんぼ」を大切にしてこられたということです。

支店長会議で会社の方針などを伝えますが、支店長が行員に伝えるのは10分の1、20分の1しか伝えられないということを把握している上で、まず一つ目として『キーワード経営』を掲げているとのことです。レジュメにも載っていますが、「積極的な攻め」と「鉄壁の守り」それを実行するための

・基本方針
・収益拡大戦略の目差す数字
・3つのキーワード

これだったら、すべての行員に会社の方向性が伝わると思いました。

もう1つは『あまのじゃく発想』。みんなと同じ発想でやらない、というあまのじゃくの発想が大切。1990年以降、バブル崩壊して、銀行はリストラを実行。マーケットが縮小する一方で、京都銀行さんは積極的に新規出店をすすめていったということ。そのため近畿2府3県において存在感を向上していったのです。

純利益は10年前、地銀内17位だったのが、4位にアップ。『キーワード経営』そして『あまのじゃく発想』の2つによって、数字にもきちんと成果が表れているということがよくわかりました。

そして、最後のパネルディスカッションに登場した、

★住信SBIネット銀行代表取締役社長 田中嘉一氏

弊社のセミナーでも、ネット専業銀行であれば、「住信SBIネット銀行」をおすすめしていますけれども、直接社長の話を聞くことができました。

「インターネット銀行の宿命はストレスのない取引」口座開設をするのに、web上で動画が配信されているのですが、なんと音声が出ません。これは、webが重たくならないように研究した結果ということです。普通で1秒って、そんなに長く感じないと思うんですが、サイトをクリックして、1秒待たされるとストレスを感じる。

銀行のサイトだから、という妥協はなく、リアルで取引できるということで、「SBI証券」のシステムを参考にして200億円程度の投資をしてきたとのこと。今までのネットバンキングの100倍速いシステムを構築することに成功し、結果的には、バンキングシステムの概念を変えたとのことです。

その結果が開業約1年で30万口座開設、5千億円の預金、1千億円の住宅ローン、1千億円のハイブリッド預金など、実績に表れています。

など、システムの裏側の話を聞くことができたのも、リアルセミナーならではのメリットだと思います。一部の講演では、同時通訳のイヤホンをしながら聴講というのも初めてのスタイルでした。

新聞や本を通してでなく、生の声というのは迫力もあり、大変勉強になった1日でした。組織というのはトップの力量ひとつで、どうにでもなるという怖さと夢を、改めて感じることができました。

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