「負け犬」と同様に、経済記事に出てくる言葉が「おひとりさま」。どちらも定義が適切か、と聞かれたら、「うーーー」とあまり納得はいきませんが、今男が知らない「おひとりさま」マーケット―最強のリピーター&クチコミニストを買って読んでいます。
「おひとりさま」の素顔から始まり、マンション購入、旅行、ペット、自分磨き。結構、私も実行していることが多いです。「よく私の気持ちわかっているじゃない、○○会社さん〜」とうなずきながら、読んでます。
そんなとき、月曜日の日経の1面は大々的に記事にしていました。「標準世帯(夫と妻、子ども2人)が2007年には一人暮らしの単独世帯に追い越される。」とのことです。
日本の65歳以上の人口占率は現在では19%ですが、2025年には29%、2050年には36%になることが予想されています。
「おひとりさま」マーケットは、本物の到来のようです。もちろん、高齢者の一人暮らしも含まれた数字ですが、家族というより、一個人を基準としていくことが求められていくようです。
保険の考え方も、家族プランはめっきり減りました。夫婦であっても、一人ずつ。そして今一番多いご相談が年金。
「おひとりさま」にとっては年金問題は死活です。結婚していても、ご主人がフリー、または自営業で厚生年金の保険料を支払っていない場合で、お子様がいない場合は、遺族年金は一円も出ません。また、女性が生計を立てている場合も、残された夫のためには、遺族年金はでません。
まだまだ日本の社会福祉の考え方は、夫婦、子ども2人という標準世帯が元になっています。民間企業は、「おひとりさま」を大切なお客様として扱うようになってきました。国はどうでしょう?いつになったら「おひとりさま」を社会福祉の元にするのでしょうね。たぶんまだまだ先のことだと思いますので、早く気づいて自助努力していくことが大切です。